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坂崎重盛 新刊・旧刊「絵のある」岩波文庫を楽しむ
橋爪紳也 瀬戸内海モダニズム周遊
外山滋比古 人間距離の美学
もぐら庵の一期一印
 もう梅雨入りしそうな季節ですね。「もうちょっと、この春をじゅうぶん味わいたいな〜。」と思いながら、大学の仕事と作品の制作に追われてしまっています。こんな事ではイカン!とも思ってはいるのですが、僕も40代半ばの働き盛りの年ごろ、ということなのでしょうか、ともかく毎日忙しい。
 忙しさの一つの原因は、韓国で開催される『The Inter National Art Fair』に出品する為の作品を制作していたことなのですが、でも、まあこれは嬉しいことだし、苦しいけれど楽しいことなので・・・。
 やっぱり大きいのは、大学の新学期が始まってしまったと言うことですね。いろいろな事がどっと始まってしまいました。大学にいると、朝から晩まで、目くるめくように仕事が有ります。学生と一緒にいる時は楽しいのですが・・・・。やっぱり・・・、辛いのは、会議ですかねー・・・。
  もともと怠け者の僕は、本当に頭がクラクラしてきます。「こういうふうに一生懸命なのって、本当は僕にあってないのかもな〜。もうちょっとでいいから、ダラダラ、ゴロゴロしていたいな〜。春だしな〜。」と、無駄な幻想を抱いている日々を送っているのです。
 まあ今日は、そんな辛いことなんかはあっちにやっておいて、楽しい芸工大(僕の勤め先、東北芸術工科大学のこと)の授業のことでもお話ししましょう。
 芸工大は、山形県の山形市に有ります。山形では、これからサクランボの季節がやってきますが、ラ・フランスにしてもブドウにしてもフルーツはいろいろおいしいところです。学校の後ろ側は蔵王連峰が連なっていて、大学はその裾野の緩やかな傾斜地に建っていて、山形の街並を見下ろし、晴れていれば月山が美しい姿を見せてくれています。ほんとに良いところです。ちなみに、大学の構内に温泉が湧いてます。
 
 
芸工大の本館です。建物の前は池になっていて、橋を渡って入ります。三角形の先っぽはギャラリーになってます。右の小さな三角屋根は能楽堂です。時々コンサートをやってます。
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6月2日の夜、水上能楽堂では、野村万之丞プロデュースの「大田楽」が行 われていました。
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大学の正面からの景色。前学部長の峯田義郎先生の彫刻の向こう側に町並みが広がっています。学生達は皆、そこらへんのアパートに住んでます。ちなみに僕も、そこらのアパートに住んでます。
晴れていれば、大学から月山の姿が望めます。山形では月山を眺めながら暮らしています。
 僕達日本画コースのスタッフは、松本哲男先生、番場三雄先生、谷善徳先生、教務補助の中井香奈子さん、それに僕です。この人々、ちょっと飲み助かもしれないけれど、お世辞でなく、みんなとても優しく楽しい人たちです。いろいろ可笑しい人たちなので、そのうちいろいろな出来事で登場してくると思います。どうぞ、お見知りおき下さい。
 
松本哲男先生。お酒が大好きな優しい先生です。西蔵王高原の展望台で、学生達に講議をしている時の写真です。ともかくスケールがデッカイ!
番場三雄先生。写真を撮っていたら、手品をしてくれました。講評会の時のギャグの連発は、イブシギンです。
 
谷善徳先生。研究生の見村君にいたずらされてます。いつもこんな感じです。でも、仕事はきちっとこなします。
教務補助の中井香奈子さんです。彼女のおかげで、日本画準備室が驚く程きれいになりました。準備室は、みんなの「おしゃべり場」になりました。
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