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いきました。僕は絵の描き方と自然に対する考え方が、一致してると自分では思っています。枝でも波でも自然のものは、気候とか風土に合わせて自分の形を決めています。それは決して自分本位の形ではないのです。僕はそこに神々しい感動を覚えます。人の頭の中で作る形は、自然の懐の深いとこから出てくる形と比べれば限られたものだと思うんです。植物の形とか見ていると、その周りの自然界との絶妙な距離感があるじゃないですか。この絵でも枝によって空間が切り取られている。空間もまた枝を形作っている。そういう意味で「気脈」とタイトルを付けました。この絵の描き方も同じで、枝を描いたり空間を重ねたりして、枝と空間の輪郭線が決まっていきました。そういう意味で自分では、考え方と描き方は一致してると思います。
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