高橋美江 絵地図師・散歩屋
窪島誠一郎「ある若い画家への手紙」−信州の二つの美術館から−
もぐら庵の一期一印

左から、西誠人、細迫諭、與倉豪先生
見ごろ聞きごろスーパーショット!!
第3回目は、猫を愛し料理を楽しみ、そしてアートに対して真摯に取り組んでいる3名の作家(西 誠人・與倉 豪・細迫 諭)にインタビュー。鎌倉はギャラリー・ユーで開催された「細密アート三人展」(2/17〜/23)のオープニング・パーティで、ほろ酔いの先生方に直撃しました。
●三人のご関係は?

與倉:西さんと與倉が猫つながり(お二人とも猫をモチーフにした作品を制作している)で、猫を集めた展覧会でよくご一緒しています。與倉と細迫君が、大学の先輩(與倉)後輩(細迫)。で、私を介してつきあいが始まって、三人とも全く違う技法だけれども、細かく作業をしていることが共通。三人展は今回で3年目、3回目となりました。最初は池袋東武、次にギャラリーGAZEBO、今回はここ(ギャラリーユー)。

西:最高に、気分のいい関係です。


●西先生はお二人より10歳近く年上ということですが。

西:まぜていただいてます。(笑)

西先生の作品(木彫)
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細迫先生の作品(主にテンペラ)


細迫先生の作品

●三人で遊びに出かけたりということはあるんですか。


與倉:皆お酒が好きなんで、飲みに行くっていうのが多いですね。誰かの家に行ったり。先日は彼(西)の家に行ってたこ焼き作って食べたんだけど、たまたま遅れていったら、鉄板のあったまるちょうどいい頃に着いていちばんいい思いをした(笑)。

●料理は(ご自身で)作られるのですか。


與倉:彼(細迫)がまめで、パスタマシーン持ってる。

細迫:僕はイタリアが好きなんで、イタリアンはだいたいやります。

與倉:(細迫は)ジェラートマシーンも持ってる(笑)。
與倉:西さん、得意料理は?

西:得意料理〜?……たまご掛けごはんだ〜(笑)。最近、去年から勉強してるんだけど、スリランカ料理。スリランカ風のたまご掛け料理。

與倉:香辛料の組み合わせとか考えたり?

●東南アジア風な感じ?

西:インドには近いかな。

●こういう日常の食事を作るというところからも、作品制作につながっていくんですね。

細迫:そうそう。

西:ちょっと……塩が……、とか(笑)。

與倉:バランスとかね。

●突然ですが、現代の美術界をひとことで表現するなら。


與倉:保守的な感じ。いろんな意味で保守的な感じ。

西:詐欺師というか、イメージ悪いよね、美術界(笑)。文化事業じゃないもんね。

與倉:現実的じゃないもんね。未だに、税務署の申告で作家と書いて書類提出すると、「與倉さんでしたっけ。気持ちは分かりますけど、あなたの基本的な生活を支えている収入の方を書いてください」って言われ、「先生とかやってるんでしょ」って。毎回言われる。世の中的に日本では画家で生活できてる人は居ないって思われてる。それは美術のプロが居ない。サッカーでも野球でもプロが居ないとそのジャンルの層が厚くならない。

細迫:バカの壁がいっぱい(笑)。

一同:あ〜〜〜(首肯)。

西:それにしよう!(笑)

細迫:作家どうしでもジャンルなどによって分断されてるし、何をしてるのかっていう情報がとぎれちゃってる。勝手な判断とか思い込みでものごと決められちゃってる感じがする。
パーティ(展覧会のオープニングパーティ)ってなんぞやと。以前、オープニングパーティに親しい友人をパーティに誘ったら、今日仕事帰りでスーツ着てないからダメだって(笑)。お金いくら取られるかって。そうじゃないんだって。


西:画廊で絵を見るのにいくらかかるか(入場料みたいな)って思ってる人って多い。
與倉先生の作品(ペン画)
與倉先生の作品、著書(ペン画)



●最後に、今後の予定を。


與倉:今年は次の本を出すために絵を描いて、出来たらその原画展も出版と併せてやりたい。童話じゃなく、大人も読むようなもので、絵ソーテーという新しいもの。絵を描いて、それに関係するような物語を書いて。画家の仕事を拡げようと思ってる。絵が売れない。でも文章も書ければその絵ソーテーっていうものでやっていけるというような。

細迫:今年は展覧会ラッシュなんで、3月の終わり(3/24〜/30)に銀座松屋(終了)、7月に横浜高島屋、10月に広島そごうで個展。その後も銀座(の画廊)で個展もあるかもしれないですし、今年はいっぱいあります。

●で、與倉・細迫、あと昆虫画家の中野浩明先生と例年開催している3人展(東京・お茶の水)は?


細迫:それは6月です。

西:はっきりはしてないんですけど、今年の秋に東京・広尾のギャラリーで(個展を)やる予定です。

 

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