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このコラムでも紹介してきた通り、昨年、一昨年、一昨々年と三年続けてニューヨークへ行く機会があった[vol.7,vol.8,vol.9,vol.18,vol.19 参照]。昨年はハモンド・ミュージアム(Hammond Museum)での個展、一昨年はアジアン・コンテンポラリーアートフェア・ニューヨーク(ACAF NY)でのブース個展、そして一昨々年はそのフェアの下見。この仕事をしていればおのずと付いてくる事とはいえ、これほど頻繁に仕事で海外に行く事になるなんて、自分にとっては実にまさかの連続だった。
しかしながら、世の中はこの通り先の見えない不況の只中。アートを取り巻く状況はなおさらの事で、ましてや輸送費がかさむ彫刻作品を海外で発表する事など、もうしばらくは無理だろうと思っていた。
けれど、日ごと何が起きるかわからないのがこの仕事の醍醐味。この夏、代表作である大作二点がロサンゼルスの飲食店に嫁ぐ事になり、納品および設置のために自身初めて“L.A.”なる土地に行く事になった。 案外自分、アメリカとは縁があるのかもしれない。
という事で今回のコラムは、この夏の終わりのL.A.渡航記をお送りしたいと思います。
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