展覧会案内ヴァロットン―黒と白
ヴァロットン―黒と白
フェリックス・ヴァロットン《お金(アンティミテⅤ)》
1898年 木版、紙 三菱一号館美術館
三菱一号館美術館
東京都千代田区丸の内2-6-2tel.050-5541-8600(ハローダイヤル)
2022年10月29日(土)〜2023年1月29日(日)
※月曜・12/31・1/1休館、但し、10/31・11/28・12/26・1/2・1/9・
1/23は開館
10:00~18:00
※金曜と会期最終週平日、第2水曜日は21:00まで
※いずれも入館は閉館の30分前まで
⼊館料(当日):一般1,900円 高校・大学生1,000円※障がい者手帳をお持ちの方は半額、付添の方1名まで無料
※新型コロナウィルス感染症の感染予防・拡大防止のため、入場制限する場合あり
※諸事情により、開催時間や会期等について変更する場合あり
※来館の際は展覧会サイトを要確認
展覧会公式ページ:https://mimt.jp/vallotton2/
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19世紀末から20世紀初頭にかけ、パリで活動したフェリックス・ヴァロットン(1865-1925)。ボナールやドニが属した「ナビ派」の画家としても知られるが、彼の作品としてより印象的なのは、黒と白で表現された木版画の世界ではないだろうか。
約180点におよぶヴァロットンの版画コレクションを誇る三菱一号館美術館ではこの度、彼の版画芸術に焦点を絞り、貴重な連作の揃いを含めた作品を一挙初公開する。
「とても奇妙なヴァロットン」と呼ばれる彼の視点が描く世界は、少し陰鬱で皮肉が効き、なによりも粋である。木版画による表現が自身の作品に合っていると確信していたヴァロットンだが、その思いの通り、彼の版画は一躍広く知れ渡り、時の人となった。
結婚を機に経済的にも安定したヴァロットンは、木版画から絵画制作にシフトし、力を入れる傍らさらに活動の幅を広げていく。しかし第一次世界大戦の勃発を機に、再び木版画に着手。従軍画家として様々な葛藤とともに制作した《これが戦争だ!》は、彼の後半生を象徴する作品と言えるだろう。本展ではこの連作も展示される。
ほかにも同館と姉妹館提携を行っているトゥールーズ=ロートレック美術館の協力のもと、ヴァロットンとロートレック、同時代にパリで活躍したそれぞれが描いた女性像を比較するという試みも行われる。