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展覧会案内ルノワール×セザンヌ―モダンを拓いた2人の巨匠

オランジュリー美術館 オルセー美術館 コレクションより

ルノワール×セザンヌ

―モダンを拓いた2人の巨匠


ピエール=オーギュスト・ルノワール《風景の中の裸婦》
1883年、油彩・カンヴァス、オランジュリー美術館
© GrandPalaisRmn (musée de l'Orangerie) / Franck Raux / distributed by AMF




三菱一号館美術館

東京都千代田区丸の内2-6-2
tel.050-5541-8600(ハローダイヤル)
2025年5月29日(木)~2025年9月7日(日)
※月曜休館。但し、祝日の場合、トークフリーデー[6/30、7/28、8/25]、9/1は開館
10:00~18:00
※祝日を除く金曜と第2水曜、9/1~9/7は20:00まで
※【夏の特別夜間開館】8月の毎週土曜も20:00まで開館
※いずれも入館は閉館の30分前まで
観覧料(当日):一般 2,500円 大学生1,500円 高校生1,300円
※前売り一般、前売り大学生、期限付き早割等あり
※そのほかお得なチケットについては チケット情報を参照
展覧会公式ページ:https://mimt.jp/ex/renoir-cezanne/

→ チケットプレゼント

印象派・ポスト印象派の巨匠、ピエール=オーギュスト・ルノワール (1841-1919)とポール・セザンヌ(1839-1906)。彼らはともに1874年の第1回印象派展に参加しながら、光や色彩の探究にとどまらず、それぞれのスタイルで形態の追求と絵画の革新を進めた。その芸術的姿勢は、20世紀初頭の時点で既に注目され、並列的に語られる機会も多くあった。本展は二人の画家に焦点をあて、肖像画や静物画、戸外制作などの章立てにより、油彩作品計52点を紹介する。

また、彼らを早くから評価し、体系的に収集していた20世紀初頭のフランスで活躍した画商ポール・ギヨーム(1891-1934)にも注目。ギヨームは印象派やポスト印象派の中でも、ルノワールとセザンヌに特別な価値を見出し、生涯を通じて収集を行った。彼の死後、そのコレクションは家族によって受け継がれ、一部、変更を施された部分はありましたが、1959年と1963年にフランス政府が購入。現在はオランジュリー美術館の主要コレクションとして公開されいる。

今回の展覧会は、オランジュリー美術館が初めてルノワールとセザンヌに特化して企画した二人展であり、モダン・アートの形成における両者の役割を改めて見つめ直すものだ。また会場では、彼らの表現に影響を受けたピカソの作品もあわせて紹介。ギヨームの審美眼を軸に、20世紀美術への橋渡しとなった二人の功績を辿る。本展はミラノ、マルティニ(スイス)、香港を経て日本へやってきた世界巡回展。日本唯一の会場となる三菱一号館美術館へ、ぜひ足を運んでほしい。