展覧会案内オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語
オルセー美術館所蔵
印象派
―室内をめぐる物語
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エドガー・ドガ《家族の肖像(ベレッリ家)》
1858-1869年 油彩/カンヴァス 201×249.5cm オルセー美術館、パリ
🄫photo:C2RMF / Thomas Clot
国立西洋美術館
東京都台東区上野公園7-7tel.050-5541-8600(ハローダイヤル)
2025年10月25日(土)〜2026年2月15日(日)
※月曜、11/4(火)、11/25(火)、12/28(日)〜2026/1/1(木・祝)、1/13(火)休館
※ただし、11/3(月・祝)、11/24(月・休)、1/12(月・祝)、2/9(月)は開館
9:30~17:30
※会期中、金曜・土曜は、20:00まで
※いずれも入館は閉館の30分前まで
観覧料(当日):一般2,300円 大学生1,400円 高校生1,000円※中学生以下、心身に障害のある方及び付添者1名は無料
(学生証または年齢の確認できるもの、障害者手帳を要提示)
※大学生及び高校生は、入館の際に学生証を要提示
※国立美術館キャンパスメンバーズ加盟校の学生・教職員は、本展を学生1,200円、教職員2,100円で観覧可能(学生証または教職員証を提示のうえ会期中、来場当日に国立西洋美術館の券売窓口にてお求めを)
※12/12(金)〜12/26(金)は高校生無料観覧日。券売窓口にて学生証を要提示
※観覧当日に限り本展の観覧券で常設展も観覧可能
※前売券は5/29(木)〜10/24(金)までの販売(国立西洋美術館インフォメーションでの販売は、10/22(水)まで。開館日のみ)
※スペシャルチケットもあり。詳細は→こちら
展覧会公式サイト:https://www.orsay2025.jp/
→ チケットプレゼント
印象派といえば、移ろう光や大気とともにとらえた戸外の風景がまず思い浮かぶのではないだろうか。とはいえ、彼らの最初のグループ展が開かれたのは、近代化が急速に進む1870年代のパリ。この活気に満ちた大都市や、その近郊における現代生活の情景を好んで画題とした印象派の画家たちは、室内を舞台とする作品も多く手がけた。
とりわけ生粋のパリ市民であったエドガー・ドガは、鋭い人間観察にもとづいた、心理劇の一場面のような室内画に本領を発揮し、一方でピエール=オーギュスト・ルノワールは、穏やかな光と親密な雰囲気をたたえた室内情景を多数描いた。ほかにもエドゥアール・マネやクロード・モネ、ギュスターヴ・カイユボットらが、私邸の室内の壁面装飾を目的として制作した作品も少なくない。印象派と室内は、思いのほか深い関係を結んでいたのだ。
本展では、「印象派の殿堂」ともいわれるパリ・オルセー美術館所蔵の傑作約70点を中心に、国内外の重要作品も加えたおよそ100点により、室内をめぐる印象派の画家たちの関心のありかや表現上の挑戦をたどる。
オルセー美術館の印象派コレクションがこの規模で来日するのはおよそ10年ぶり。さらに今回、若きドガの才気みなぎる代表作《家族の肖像(
ベレッリ家)》が日本で初めて展示される。マネ、モネ、ルノワール、ポール・セザンヌらの名品も一堂に会するこの機会に、室内というテーマを通して印象派のもうひとつの魅力を堪能して欲しい。