展覧会案内スウェーデン国立美術館 素描コレクション展―ルネサンスからバロックまで
スウェーデン国立美術館 素描コレクション展
―ルネサンスからバロックまで
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ルネ・ショヴォー《テッシン邸大広間の天井のためのデザイン》
ペン、黒インク、筆、不透明水彩、透明水彩、金泥、紙
スウェーデン国立美術館蔵 ©Cecilia Heisser/Nationalmuseum 2012
国立西洋美術館
東京都台東区上野公園7-7tel.050-5541-8600(ハローダイヤル)
2025年7月1日(火)〜2025年9月28日(日)
※月曜、7/22(火)、9/16(火)休館
※ただし、7/21(月・祝)、8/11(月・祝)、8/12(火)、9/15(月・祝)、9/22(月)は開館
9:30~17:30
※会期中、金曜・土曜は、20:00まで
※いずれも入館は閉館の30分前まで
観覧料(当日):一般2,000円 大学生1,300円 高校生1,000円※中学生以下、心身に障害のある方及び付添者1名は無料
(学生証または年齢の確認できるもの、障害者手帳を要提示)
※大学生及び高校生は、入館の際に学生証を要提示
※国立美術館キャンパスメンバーズ加盟校の学生・教職員は、本展を学生1,100円、教職員1,800円で観覧可能(学生証または教職員証を提示のうえ会期中、来場当日に国立西洋美術館の券売窓口にてお求めを)
※観覧当日に限り本展の観覧券で常設展も観覧可能
※8/23(土)は「おしゃべりOK『にぎやかサタデー』」とし、企画展・常設展ともに各種イベントを実施。常設展は無料観覧日となる
※前売券は5/29(木)から6/30(月)までの販売(国立西洋美術館インフォメーションでの販売は、一般券のみ、6/29(日)まで)
※スペシャルチケットもあり。詳細は→こちら
展覧会公式サイト:https://drawings2025.jp
→ チケットプレゼント
スウェーデンの首都ストックホルムにあるスウェーデン国立美術館は、同国王家が収集した美術品を基盤にする、ヨーロッパで最も古い美術館のうちの一つ。中世から現代にいたる美術・工芸品やデザインを幅広く収蔵し、なかでも同館の素描(ドローイング、デッサン)コレクションは、世界規模でみても質、量ともに充実したコレクションとして知られている。
本展は、その素描コレクションより、ルネサンスからバロックまでの名品を選りすぐり、イタリア、フランス、ドイツ、ネーデルラントという地域別の4セクションで紹介する。
素描とは、木炭やチョーク、ペンなどを用いて対象の輪郭、質感、明暗などを表現した、線描中心の平面作品のこと。その魅力はまずなにより、作者との親近感、すなわちその思考や手の痕跡が直接感じ取れる点にある。同様に、繊細で軽やかな造形性もこのメディアならではのものだろう。
素描は環境の変化や光、振動の影響を受けやすいため、通常、海外で所蔵されている素描作品を日本で公開することは難しく、世界最高峰であるスウェーデン国立美術館の素描コレクションが約80点もまとまって来日するのはこれが初めての機会となる。デューラーやルーベンス、レンブラントら巨匠の作品をはじめ、芸術家の技量と構想力のすべてが注ぎ込まれている素描の魅力を、存分に堪能することができるだろう。