展覧会案内ダミアン・ハースト 桜
ダミアン・ハースト 桜
「ダミアン・ハースト 桜」展示風景 2022年 国立新美術館
Photographed by Masaya Yoshimura
© Damien Hirst and Science Ltd. All rights reserved, DACS 2022
国立新美術館 企画展示室2E
東京都港区六本木7-22-2tel.050-5541-8600(ハローダイヤル)
2022年3月2日(水)~2022年5月23日(月)
※火曜休館 ※ただし5/3(火・祝)は開館
10:00~18:00
※毎週金・土曜日は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
観覧料(当日):一般1,500円 大学生1,200円 高校生600円特設WEBサイト:https://www.nact.jp/exhibition_special/2022/damienhirst/
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世界的なアーティストとして知られるダミアン・ハースト(1965年~)。動物の死骸をホルマリン漬けにした作品をはじめ、センセーショナルな印象の強いハーストだが、本展は見事に「桜」一色だ。
会場へ足を踏み入れた途端目の前に広がる桜並木さながらの風景に、鑑賞者は春の訪れを感じるだろう。明るい桜は、近寄って見ると様々な色で表現されている。
ハーストは30年以上にわたる自身のキャリアにおいて、一貫して「生と死」という普遍的なテーマを扱ってきた。
最新作であるこの〈桜〉のシリーズも、花をつけては散り、また花をつけるという桜に見る死生観に加え、19世紀のポスト印象派や20世紀のアクション・ペインティングといった西洋絵画史に対する独自の解釈、そしてハーストが初期に取り組んでいたスポット・ペインティングにはじまる絵画に回帰するといった意味を持つ。
本展では107点から成る〈桜〉のシリーズから、作家自身が24点の大型絵画を選び、構成した。お花見気分を味わえる会場は一見明るく朗らかだ。しかしそこは現代アートの巨匠、ぜひ会場の奥にあるインタビュー動画を見てほしい。作家がこの桜に至るまでのエピソードを見ることによって、作品から受け取る印象は変わってくるはずだ。