展覧会案内パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展―美の革命
ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ
パリ ポンピドゥーセンター
キュビスム展―美の革命
ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ
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ロベール・ドローネー《パリ市》
1910-1912年/ポンピドゥーセンター(1936年国家購入)
Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne - Centre de création industrielle
© Centre Pompidou, MNAM-CCI/Georges Meguerditchian/Dist. RMN-GP
国立西洋美術館
東京都台東区上野公園7-7tel.050-5541-8600(ハローダイヤル)
2023年10月3日(火)〜2024年1月28日(日)
※月曜休館、但し10/9(月・祝)・1/8(月・祝)は開館。10/10(火)・12/28(木)〜12/31(日)・1/9(火)休館
9:30~17:30
※金曜・土曜は、20:00まで
※いずれも入館は閉館の30分前まで
※チケット情報は、決まり次第、展覧会公式サイトにてお知らせ展覧会公式サイト:https://cubisme.exhn.jp
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20世紀初頭、パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックという2人の芸術家によって生み出されたキュビスムは、西洋美術の歴史にかつてないほど大きな変革をもたらした。その名称は、1908年にブラックの風景画が 「キューブ(立方体)」と評されたことに由来する。
西洋絵画の伝統的な技法であった遠近法や陰影法による三次元的な空間表現から脱却し、幾何学的に平面化された形によって画面を構成する試みは、絵画を現実の再現とみなすルネサンス以来の常識から画家たちを解放した。また絵画や彫刻の表現を根本から変えることによって、抽象芸術やダダ、シュルレアリスムへといたる道も開いた。
慣習的な美に果敢に挑み、視覚表現に新たな可能性を開いたキュビスムは、パリに集う若い芸術家たちに大きな衝撃を与え、装飾・デザインや建築、舞台美術を含む様々な分野で瞬く間に世界中に広まり、それ以後の芸術の多様な展開に決定的な影響を及ぼしている。
本展では、世界屈指の近現代美術コレクションを誇るパリのポンピドゥーセンターの所蔵品から、キュビスムの歴史を語る上で欠くことのできない貴重な作品が多数来日し、そのうち50点以上が日本初出品となる。
なかでも、ピカソのプリミティヴな裸婦像に衝撃を受けて制作されたブラックの重要作《大きな裸婦》(日本初出品)、ポンピドゥーセンターを代表するピカソの傑作《肘掛け椅子に座る女性》は必見だ。さらに、ポンピドゥーセンターの人気作品、幅4メートルの大作、ロベール・ドローネーの《パリ市》も初来日する。
20世紀美術の真の出発点となり、新たな地平を開いたキュビスムの豊かな展開とダイナミズムを、主要作家約40人による絵画を中心に、彫刻、素描、版画、映像、資料など約140点を通して紹介。日本でキュビスムを正面から取り上げる本格的な展覧会は、およそ50年ぶりとなる。