展覧会案内テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする
テレンス・コンラン
モダン・ブリテンをデザインする
バートン・コート自邸内の仕事部屋
2004年撮影 Photo: David Garcia
Courtesy of the Conran family
東京ステーションギャラリー
東京都千代田区丸の内1-9-1お問合せ 03-3212-2485
2024年10月12日(土)〜2025年1月5日(日)
※月曜休館、但し10/14、11/4、12/23は開館。10/15(火)、11/5(火)、12/29(日)~ 1/1(水)休館
10:00~18:00
※金曜は20:00まで
※いずれも入館は閉館の30分前まで
入館料(当日):一般1,500円 高校・大学生1,300円 中学生以下無料※前売りあり(9/1~10/11オンラインチケットで販売)
※障がい者手帳等持参の場合200円引き(介添者1名は無料)
※都合により開催内容が変更になることがあります
※最新情報や関連イベントは美術館ウェブサイトにて
※展覧会に合わせて新しい書籍の出版や展覧会グッズも販売予定
→ チケットプレゼント
デザインが暮らしを豊かにすること、
いつでもこれが私にとって一番大事なことだった。
The way that design can enhance our lives
has always been of the highest importance to me.
―テレンス・コンラン『マイ・ライフ・イン・デザイン』より
「Plain, Simple, Useful(無駄なくシンプルで機能的)」なデザインが生活の質を向上させると信じ、個人の生活空間から都市、社会までを広く視野に入れ、デザインによる変革に突き進んだサー・テレンス・コンラン(1931-2020)。
本展は、イギリスの生活文化に大きな変化をもたらし、デザインブームの火付け役にもなったコンランの、人物像に迫る日本で初めての展覧会だ。
戦後まもなくテキスタイルや食器のパターン・デザイナーとして活動を始めたコンランは、1960年代、ホームスタイリングを提案する画期的なショップ「ハビタ」をチェーン化して成功を収め、起業家としての手腕を発揮。そして、1970年代から展開した「ザ・コンランショップ」におけるセレクトショップの概念は、日本を含む世界のデザイン市場を激変させた。このほか、家具などのプロダクト開発、廃れていたロンドンの倉庫街を一新させた都市の再開発、書籍の出版など、関わった事業は多岐にわたる。
いっぽう、1950年代からレストラン事業にも乗り出し、高級レストランからカジュアルなカフェまで50店舗以上を手がけ、モダン・ブリティッシュと称される新しい料理スタイルをイギリスの食文化に定着させた。長年あたためていたデザイン・ミュージアムの設立構想を1989年、世界に先駆け実現させたことも大きな功績のひとつだ。
本展は、パターン・デザインした食器やテキスタイルなどの初期プロダクト、家具デザインのためのマケット、ショップやレストランのアイテム、発想の源でもあった愛用品、著書、写真、映像など300点以上の作品や資料に加え、彼から影響を受けた人々のインタビューを交えながら、さまざまなコンラン像を浮かびあがらせる。