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たんときれいに召し上がれ
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判型 : 四六判 上製
頁数 : 528頁+口絵8頁
定価 : 3,190円
発刊 : 2015年1月25日刊行
装丁 : 松木美紀
ISBN : 978-4-87586-415-8 C0090



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たんときれいに召し上がれ

美食文学精選

津原泰水 編


かの作家たちは「食」をいかに描いたか?
尾崎翠、伊藤計劃、上村一夫から正岡子規まで。
36人の作家による「食」のアンソロジーです。
口絵には金子國義画伯の「絵日記」を所収。


「食」とは生きると同義であり、
味わうはその最も鮮やかな冒険である。
───津原泰水「解題」より

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目次
口絵 金子國義「絵日記」
尾崎翠「新秋名菓──季節のリズム」
開高健「中年男のシックな自炊生活とは」
澁澤龍彥「グリモの午餐会」
古川緑波「神戸」
倉橋由美子「花の雪散る里」
隆慶一郎「握り飯」
筒井康隆「薬菜飯店」
山田風太郎「人間臨終図巻」──「円谷幸吉」
C・W ニコル「男の最良の友、モーガスに乾杯!」
谷崎潤一郎「初音の鼓」──『吉野葛』より
伊藤計劃「セカイ、蛮族、ぼく。」
夢野久作「キャラメルと飴玉」「お菓子の大舞踏会」
芦原すなお「ずずばな」
青木正児「鵝掌・熊掌」
上村一夫「雛人形夢反故裏」
村山槐多「悪魔の舌」
南條竹則「チョウザメ」
北大路魯山人「趣味の茶漬け」
太田忠司「冬薔薇の館」
三島由紀夫「栄養料理『ハウレンサウ』」
清水義範「全国まずいものマップ」
中井英夫「鏡に棲む男」
澁川祐子「コロッケ」
小林秀雄「蟹まんじゅう」
色川武大「右頰に豆を含んで」
中島らも「啓蒙かまぼこ新聞(抜粋)」
内田百閒「芥子飯」
石井好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」
種村季弘「天どん物語 ──蒲田の天どん」
長沢節「お酒を飲むなら、おしるこのように」
津原泰水「玉響」
森鷗外「牛鍋」
森茉莉「鷗外の味覚」
夏目漱石「正岡子規」
正岡子規「仰臥漫録 二」

解題 津原泰水
【プロフィール】
津原泰水(つはら やすみ)
1964年広島市に生まれる。青山学院大学卒業。少女小説作家〝津原やすみ〟としての活動を経て、97年に現名義で『妖都』を発表、あらゆるジャンルを横断する作家として、本格的活動を始める。『ペニス』『少年トレチア』『綺譚集』などで人気を博し、2006年の自伝的小説『ブラバン』はベストセラーに、また本格SF『バレエ・メカニック』は各種ランキングを席巻。2014年、短編集『11』(Twitter文学賞)所収の「五色の舟」が近藤ようこによって漫画化され、文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞。古典芸能、書画、工芸、音楽に造詣が深く、〈幽明志怪〉〈たまさか人形堂〉〈クロニクル・アラウンド・ザ・クロック〉シリーズ、『赤い竪琴』、尾崎翠の幻の映画案を小説化した『琉璃玉の耳輪』、エッセイ『音楽は何も与えてくれない』など、幅広い知識を駆使した作品、多数。

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