Amazon.co.jp ウィジェット

Homeアート文芸四畳半みくじ

四畳半みくじ
PREVIEW

判型 : 新書変型判(175×82mm)並製
頁数 : 240頁
定価 : 1,430円
発刊 : 2014年3月30日
ISBN : 978-4-87586-391-5 C0070

展覧会情報
齋藤芽生「香星群アルデヒド」
2014年4月19日(土)-5月24日(土)
ギャラリー・アートアンリミテッド





四畳半みくじ

齋藤芽生・著


男と女にまつわる運勢が〝驚くほど当たる〟100のおみくじを一冊に!!


たとえ携帯メールで愛の告白をする時代であっても、男女のあいだの悩みは尽きることがない。愛し愛されている人、実らぬ愛に悶絶している人、愛に無関心な人……あなたがどうあれ、明日の愛が今日と同じとは限らないはず。愛は儚い。あなたの愛を占ってはみませんか?

男と女にまつわる哀切に満ちた100の運勢を収録、ユーモアと皮肉満載でも〝驚くほど当たる〟四畳半みくじ。思い立ったら引けるくじつき、日々の運勢を占うもよし、男と女の物語として読む〝おみくじ文学〟としても楽し。美術展のインスタレーションで好評の企画を書籍化。画家である著者自身の描き下ろしイラストも満載。

※おみくじの例

尽凶:女は本気で男を愛した日から女神の座を逐われる
逸凶:砂時計で時を計り恋に遅れ続ける男です
激吉:汚れてみたいと通りすがりの青春が喘いでいる
溺吉:舟を浮かべれば必ず沈む 私の海に飛び込んだ人
讐吉:消えぬ傷跡を残すためだけに必要なことをすればいい
清凶:口づけなんて知るまいと噛み締めてきた唇を求められたら怒ります
鉄吉:女の武器に負けたがる女の鎧を外してみせる どちらの男も大嫌い
秘吉:最後まで蜜の匂いを隠し通す意地っ張りな花もある
弄吉:君が焦っているときの匂いが俺はたまらなく好き
密吉:「目には目を」よりも「唇には唇を」の罰を執行します
素吉:上目遣いなんか今日からやめろと荒ぶる新しい愛がいう
照吉:土足で踏み込まれて実は嬉しいんだと知っておいて
黙吉:もの言わぬ男が母親を盗み見するよな目の光
怠吉:いくらでも大人になり子供にも戻れるのになぜ酔わないの
弱吉:貴方は愛されるに足る人間なのだから素直に泣いていいのよ
色吉:あの人が悪魔だと聞かされて私は今日嬉しいの
慈吉:子供騙しのままごとにも無償の愛は降り積もる
嵐吉:白濁にあやかろう 台風九号と十号が絡み合う情欲にも
誘凶:何もかも見抜かれたいと願う女がその罠にはまるとき
騙凶:心を読むふりだけ上手な男に何度も私は泣きました

【プロフィール】
齋藤芽生(さいとう・めお)
1973年東京都生まれ。画家。2001年、東京芸術大学大学院博士課程修了。09年の「アーティストファイル2009─現代の作家たち─」展(国立新美術館、東京)ほか個展・グループ展多数開催。10年には「VOCA展2010」で佳作賞と大原美術館賞を受賞。著書に徒花図鑑(芸術新聞社)、『カステラ、カステラ!』(絵を担当、福音館書店)がある。現在、東京芸術大学美術学部准教授。Webで香星群アルデヒドを連載中。

ジャンル別

検索