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落語のひみつ
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判型 : A5判 並製
頁数 : 112頁
定価 : 1,650円
発刊 : 2010年1月10日
ISBN : 978-4-87586-188-1 C0076



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落語のひみつ

桂 平治・案内人 / 大友 浩・著 / 阿部伸二・絵

落語“通”への第一歩!


本書は落語の入門書です。
落語ビギナーさんも、
寄席通いの常連さんも、
本書に登場する四つのひみつを覗けば、 落語がもっともっと楽しくなります!
平ちゃん&きつねくんと、
いざ、落語のせかいへ出掛けましょう!
●見どころ1
4つのひみつで落語がすいすいわかります!
落語は、知識がなくても十分に楽しめる優れた芸能です。しかし、落語の知識を少し仕入れておけばさらに何十倍楽しめるのも確かです。『落語のひみつ』では、「一門」「噺家」「(舞台である)江戸」「寄席」という4つのキーワードから落語“通”になることを目指します。
●見どころ2
平ちゃん&きつねくんが紙面を躍動します!
フルカラーの紙面に躍動する“なごみ系”キャラクター“平ちゃん”と“きつねくん”。彼らは、気鋭のイラストレーター・阿部伸二さんによる『落語のひみつ』のオリジナルでキャラクターです。読者の皆さんには、二人(一人と一匹?)とともに落語の世界をめぐっていただきます。
●見どころ3
項目ごとの読み切りでお気軽に読めます!
初心者向けのやさしい解説を心掛けた本文は、それぞれの項目が読み切りとなるようコンパクトにまとめています。皆さんには興味をもったところから読み進めていただける内容になっています。
●見どころ4
二人の著者によるコラムの共演もみどころ!
桂平治師匠による「平治の楽屋ばなし」では、自身のエピソードを織り交ぜた噺家ならではの悲喜こもごもが垣間見られます。噺家という存在をより身近に感じていただけます。大友浩さんによる「中入りメモ」は“トリビア”を織り交ぜたとっつきやすさの中に、演芸研究家ならではの問題提起を含んでおり、寄席通いの常連さんにも新しい視点を提示する内容になっています。

【目次】
第一章 噺家には一門の遺伝子がある!
五つの「噺家プロ集団」/噺家の昇進システム(入門・見習い・前座・二ツ目 ・真打)/落語の稽古/噺家と芸名(襲名で歴史の一部になる・襲名披露興行)  
第二章 噺家は消えたり化けたりする!
名人芸ってなに?/(正座から生まれた技法・名人と呼ばれた人々)/ 円朝ー落語界の大スター(円朝が残したもの)/芸と人気の関係/噺家たちの死生観
第三章 江戸は落語のふるさと!
落語に描かれる江戸(江戸のなりわい・江戸の住まい・江戸の通貨・ハレの日の楽しみ・落語で四季を味わう)/落語で旅する江戸世界 (黄金餅道中・隅田川・吉原)  
第四章 寄席は噺家の道場!
寄席の始まり(番組の顔付け・稽古場としての寄席)/ 落語は観客と演者の共同作業/寄席以外の場(さまざまなメディア)(黄金餅道中・隅田川・吉原)  
コラム 中入りメモ 大友浩
落語協会分裂騒動/噺家の師弟制度/噺を教わる際のタブー/ 亭号は名字にあらず/襲名は一大イベント/噺家の人間国宝/落語の「著作権」?/落語の時代背景と古典化/楽屋の役割/落語はデリケート/お気に入りの見つけ方  
コラム 平治の楽屋ばなし 桂平治
僕の噺家内弟子修行/噺家の「伝家の宝刀」/師匠の味、自分の味/噺家のたしなみ/名人にも噺のあやまり/寄席を大切にする理由  
【プロフィール】
桂平治(かつら・へいじ)
噺家。1967年、大分県生まれ。落語芸術協会所属。出囃子は「いやとび」。86年、十代目桂文治師匠に入門、前座名「がた治」。90年、二ツ目昇進で「二代目桂平治」を襲名。99年、真打昇進。94年、平成6年度NHK新人演芸大賞「落語部門」最優秀賞受賞。97年、北とぴあ大賞受賞。98年、第3回林家彦六賞受賞。 NHK教育テレビ「趣味悠々・落語をもっと楽しもう」やニュークレラップのCMに出演するなど多方面で活躍。2009年には、平成21年度文化庁芸術祭新人賞を受賞するなど、今もっとも注目される噺家の一人。

■桂平治ホームページ「平さんがゆく!」
http://homepage3.nifty.com/katuraheiji/rakugo/
大友浩(おおとも・ひろし)
演芸研究家、文筆家。1958年、東京深川生まれ。中央大学法学部卒業。演芸情報誌『東京かわら版』の元編集長。文化庁芸術祭審査員。林家彦六賞審査委員。全国地域寄席連絡会顧問。(株)ラジオカフェ顧問。演芸CD「ワザオギ」プロデューサー。USEN「ウキウキ落語会」パーソナリティ。著者に『噺家ライバル物語』(ソフトバンククリエイティブ)、『花は志ん朝』(河出文庫)など、、共著に『落語の世界(全3巻)』(岩波書店)、監修に『もう一度学びたい落語のすべて』(西東社)などがある。趣味はリコーダー。

■大友浩ブログ「芸の不思議、人の不思議」
http://blog.livedoor.jp/a30a988/